2014年08月22日

ある目利き

ここのところ、毎日 気が重い中、
自分で尻を叩いて仕事しています。

原因はコレ。ご存知ハリトーシ(シンクイムシ)。
14.08.22-1.jpg










モモシンクイガの幼虫が果肉に入り込んで、
果肉を食い散らします。
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4年目の昨年、それまでと桁違いに被害がありました。
更に今年は、既にこの時期で昨年と比べても段違いに被害果が沢山。

モモシンクイガは、9月に暖かいと更にもう一回産卵・ふ化します。
果肉を喰い散らかして育った幼虫は果実から地面に落ちて地中で越冬、
初夏に成虫になります。

昨年大量発生したのだから、今年の防除が大切だったのにも拘らず、
6月に指を数針縫う怪我をしたせいで、
防除にとって重要な6〜7月に、6月初旬〜7月末の間散布出来なかった
のが響きました。

最終摘果をしながら被害果を見つけると取り除きますが、
余りの多さに、さすがに気分は落ち込みます。

樹によって程度は異なりますが、この時はやや多めで、
3本の樹でこれだけ出ました(手かご1つで約30個、計150個)。
最終摘果が未だの段階とはいえ、多過ぎです。
14.08.22-3.jpg










通常の摘果のように畑に落としてしまうと、
中に居る幼虫が出てきて成虫に成長してしまいます。

こうしてカゴに入れて集め、
数日間水に浸して幼虫が水死させてから焼却処分します。
最初から焼けば作業が一度で済みそうですが、
これだけの数量を焼くとなると手間なので、
先ずは手っ取り早く水攻めです。

これだけ有ると、
「まだ被害が現れてないのもある、これから被害に遭うモノもある、
今からこんなで、最終的に収穫量はどうなるんだ?」
「明らかに被害果だと判るものは良いけれど、
判り難いものがお客さんへの発送分に混じってたら大変だ」

等々考えてしまいます。

最初の写真のようにキレイに(!?)穴が空いているものは、
果肉を食べて成長した幼虫は果実内から出てしまってます。
この穴は幼虫が出て行った穴です。

ふ化した幼虫が中に入ったばかりのものは、
こんなです。
14.08.22-4.jpg









観る角度がちょっと違うと見過ごしてしまう程の小さな形跡です。
割ってみると、
14.08.22-5.jpg










同じ初期でも、芯まで到達しているものです。
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14.08.22-7.jpg










「これは怪しいぞ?!」と思ったものを
その場でナイフで割ってみる、ということを繰り返して、
いろんなパターンの被害果を見分けられるようになりました。

失敗して、
黒星病痕を穴と思ったり(例えば6枚目は黒星病痕に酷似)、
周りの枝にぶつかっての傷を穴と思ったりして、
ハリトーシ被害果でないものまで割ってしまうこともありました。

目指せ「ハリトーシ被害果の目利き」!(笑)

どうせやるなら、それくらいの気合を入れてやらないと、
と取り組んでます。

ついでに
何枚かお見せしましょう

初期のモノを見分けられるようになると、
未だ中に幼虫が居るものをゲットする数も増えてきます。
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右側半実、芯近くに注目!
幼虫が顔?を出しています。
14.08.22-10.jpg










この幼虫、申し訳ないけれど、
その場でナイフで切り刻んでしまいました。

同じく初期果。これはかなり初期のものです。
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右側下部(被害部)をアップで
14.08.22-13.jpg










中を這いずり回るタイプもいます
14.08.22-14.jpg










14.08.22-15.jpg










一番怖いのは、
被害果をそれと判別できずにお客様へ発送してしまうこと。
摘果、玉回し、収穫後の選果、箱詰め、
幾つもの作業の中でそのようなことの無いように
努めていきます。
posted by ナッツ at 06:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 農作業
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