今回はこの2種類。

1、殺虫剤「バイスロイドEW」(写真右)。
今回の主目的、ハリトーシ(シンクイムシ)対策です。
ハリトーシの被害拡大を抑えたいので、
速効性がある合成ピレスロイド系の薬剤を初めて使用してみました。
合成ピレスロイド系とは、
除虫菊の成分である天然ピレトリン類に似た化合物を主成分とした農薬です。
2、殺菌剤「ストロビー ドライフロアブル」(写真左)。
黒星病、斑点落葉病、褐斑病、その他の病気対策です。
殺虫剤、殺菌剤ともに、様々な系統の薬剤があります。
殺虫剤なら、有機リン系、IGR系(成長阻害剤)、合成ピレスロイド系、
カーバメート系、ネオニコチノイド系、BT剤系、等々。
天敵類など環境への影響、速効性、残効性、植物体への移行性(浸透)など、
それぞれ一長一短ですし、
化学薬品の場合は同じ系統のものを連続使用すると病害虫の抵抗性が高まるので、
なるべく同系統の薬剤を連続して使わないようにしています。
今回の合成ピレスロイド系は、殺虫力速効性が高い反面、
殺虫範囲が広いため、天敵類にも作用してしまう怖れがあります。
なので、今回のような緊急の時のみの使用にしようと思います。
が、ミツバチ減の一因とされるネオニコチノイド系は使わないので、
範囲が狭まり、薬剤の選択にはいつも悩みます。
天候(雨、風)や疲労(やはりこの時期の日中は暑くて体力消耗が激しい)と
相談しながらなので、4日間もかかってしまいましたが、
最終日26日は初秋を思わせる天候でした。
散布完了してホッと一息ついた時の岩木山です。
