2011年08月11日

原発

10日も全国的に猛暑日、真夏日のところが多い一日だったようです。
新聞によると、東京が34.6度、青森も33.3度で、消費電力もウナギ登り。
原発被災地福島は36.6度。

地震で火力発電施設に被害がでた東北電力管内では、約1週間前から
東京電力から電力供給を受けてます。
節電を呼びかけていた東京電力、
原発が無いと供給量が足りないと言っていたのは嘘だったのか、
それとも頑張って火力その他の発電所を整備したせいなのか?

ところで、皆さんは原子力発電についてどうお考えですか?

結論を「考える」ことはひとまず脇に置いといて、
「現実を観る」ということが必要だと思います。

原発推進派の「専門家」「東大教授」には震災後真っ先に東京から逃げ出している人がいる。
同じ「専門家」でも、「現場」を経験している元設計師等は限界を感じて反対している人が多い。

放射性物質の人体への影響については、未知の部分が多い。
学者が「学問研究」として「安全」だと自説を述べるのは自由だが、ここはそういう場ではない。

原発施設は、机上の理論でななく、あくまで「機械」「施設」であって、壊れる可能性も老朽化もある。
定期検査も含めて、メンテナンス作業をするのは「人間」である。
作業員の被曝は今回の復旧作業のみならず以前から存在し隠蔽されてきた。
「人間のする作業」にはミスがあり得るし、ミスが数多く隠蔽されてきた。

使用済み核燃料(ゴミ)の処理については、世界的にやり場に困っている。
再処理工場は、イギリス(セラフィールド)、フランス(ラ・アーグ)にもあり、
イギリス沿岸アイリッシュ海は日本の1,000倍以上の汚染が確認されていて、
子供の白血病発生率が全国平均の5〜10倍である。
(原発推進「専門家」は、他の要因も考えられ「相当因果関係」を確定できない、と言う)

日本でも、技術的に成功しないまま、青森県六ヶ所村再処理工場や全国54ヶ所の
原子力発電所に溜まっている。
我が青森県にある六ヶ所再処理工場では2006年の試験運転開始してすぐに、
作業員の内部被曝が続発、本格稼働が見送られたまま。

ゴミのやり場が無いのに(再稼働で)新たに手の付けられないゴミを出そうとしている。

これは、今の自分たちの生活の便利さや利権のために、子供達に負担を押し付けている
ことに他ならない。

いざ事が起こったら手がつけられない状態になることを実証した福島原発。

エネルギー資源(化石系エネルギー)に乏しいのは確かだが、
水、森林、農地、農作物や水産資源(食料)、生活する土地といった、
生活にとってもっと大切な基盤・資源を一気に失ってしまう。

クリーンで低コストというが、事故後の処理や補償その他をみると全く逆。
今後どれだけお金が掛かるのか計り知れない。

地震大国日本。
54基ある原発の中には、断層の上に立っているものが少なくない(浜岡原発が良い例)。

なんでそんな所に建設されることが許可されたのか?
地層検査等提出に関して電力会社は都合の良い調査結果を提出する自由があり、政府は
それを容易に認める制度になっており(震度7が起こりうるという専門家がいても無視して
震度5を予想する専門家意見を提出して、そのまま通ってしまう)、
意見を付記した専門家も採用した電力会社も、認めた政府も法制上おとがめ無し。

原発1基は、ウラン1トンを燃やすことで、1年間100万kw発電できる(標準的発電量)。
原発に使用できるウラン1トンを堀り出すには(実は使用できないウランが殆ど)、
原発に使用できないウラン鉱石や剥土(ウランは地底に存在する)を含め250万トンの土を
採掘する必要があります。

作業員の被曝はもちろん、
周辺では住民の病気(癌、白血病)や、障害をもった子供の出生が多くみられる。

採掘の際の剥土、
ウラン精錬過程で出る鉱滓(こうし=精錬過程で出るカスのようなもの)や残土が、
適正に処理されず、放射能汚染をまき散らしている。

広島に投下された原爆はウラン型で、原爆で燃えたウラン量は800グラム。
1年間稼働した原発は原爆1,200発分の死の灰を作り出していることになる。
しかも放射能の半減期は原発の場合の方が長い(半減するまで時間を要する)ことが判っている。

等々。

「欲に眼がくらむ」という言葉があります。
目先の利便性や利権で「現実を観る眼」がくらまないようにしないと、と思います。

最後に、なりたてではありますが、一農家として一言。

無化学肥料(有機栽培)や無肥料などの栽培をしている農家は、10年単位で土づくりをしています。
そうした過去の努力も、その上に成り立つ未来も、吹き飛ばしたのが今回の原発です。
本人達にはなんの落ち度もありません。
福島では自殺者も出ています。

単に「買い支える」ということでは解決しません。
善意の「買い支え」や「ボランティア」が被曝の拡散を産む可能性もあります。

低レベル放射能が長期間垂れ流されたらどうなるのか、という人類初の出来事が日本で起こってしまった。
欧米諸国はこの点に興味津々です。
「ともだち作戦」「汚染水浄化装置の売り込み」等アメリカやフランンスのありがたい協力もありますが、
彼らは「この人類初の実験データを欲しい」のも事実です。

これほどの悲惨な状況を目の当たりにして、まだ目先の利便性や利権にしがみついていることが信じられません。
単に原発賛成、反対という表面的な問題ではない。
これまで原発に対してどういうスタンスをとっていたかも問題ではない。

今改めて、
「どのように生きていくのか」「子供達、未だ見ぬ子孫に何を残せるのか」
を真剣に考える時だと思います。





posted by ナッツ at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力
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