2011年08月26日

「つる回し」及び「葉取り」

予告どおり、「つる回し」について。

果実は、基本的には熟してくれば色付きますが、
陽に当たってる方がやはり色付きが良く、糖度も上がります。
また、万遍に色付いた方が綺麗で、味も均一です。

ということで、果実を捻ってそれまで陽に当たってなかった面を陽に当てて上げます。
これが、「つる回し」です。
枝と果実の接点にあたる「弦(つる)」の部分を捻ることになるから「つる回し」
と言うんでしょうね。

一見は百聞に如かず。写真で見てみましょう。
「つる回し」前の状態。
つる回し1.jpg









「つる回し」をすると、
つる回し2.jpg









なんて綺麗な白(みどり)肌!
今の時期でも随分と違うものですね。数日〜1週間で同じくらいになります。
ただ、丁寧に回してあげないと「ポロリ」ということになりかねません。


さて、
「葉取り」と呼ばれる作業を今からおこなってる農家さんも多いです。
果実周りの葉を摘み取ってしまい、陽が良く当たるようにすることで色付きを良くする
ためです。

私は、基本的に「葉取り」はおこないません。
リンゴの「うま味」の多くは、葉の光合成に依り作り出されるのですから、
「葉はいのち!」。
葉を極力大切にしたいです。

また、昨年の経験から、葉がしっかりしている樹・枝になっている果実は色合いも良いと感じました。

最近では、わざわざ「葉取らずリンゴ」と表示してウリにしているものもあります。
むしろ当たり前のこと(私もリンゴ栽培をするまで「葉を取る」なんてこと思いもよりませんでした)だと思いますが。

私は、「つる回し」後、収穫期にかけて、
果実表面にくっついて「跡」が付いてしまうような葉のみ、取り除いています。

具体的には、HPにも載っている、昨年の「ひろさきふじ」の写真を見てみましょう(昨年9月下旬)。
「葉取り」前
0914hatori-mae.jpg










「葉取り」後。
0914hatorigo.jpg










1週間もすると、全体が同じ色合いになります。

リンゴは果物のなかでも「色合い」がポイントとなるものの一つです。
他方、みかん、柿、葡萄などのように「放っておいても熟すだけで全体が均等に色付く」
というものではありません。

「味が良ければ見た目は…」とも言えますが、
日本料理、和菓子等を見て判るように、
日本人は「目で食べる」ことも大切にしますし、そういう感性ってすてきだと思います。
だから、行き過ぎない程度に、「葉取り」もしてあげようと思います。

ところで、
「摘果」も「つる回し」「葉取り」も、全て手作業です。
手作業なので大変な面もありますが、作業を通してリンゴへの愛情が更に増すのも感じます。

消費者の皆様にも、
目の前にある1個のリンゴの蔭に、
どれだけの作業、人の手が入っているのかを知っていただきたいな、
と思ってご紹介しています。

苦労を判ってくれ、というのではありません。

リンゴに限らず(私もリンゴ以外では消費者です)、
そういうことにも思いを馳せて食べると、
「食」に奥行きが出ると言いますか、
より「おいしく」「味わって」食べられるのではと思います。


速読の仕事で、今日名古屋に来ました(月曜朝に青森へ戻ります)。
青森に慣れた身体には、蒸し暑さがこたえます。

明日も撮りだめてきた写真でブログは続けます!
posted by ナッツ at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 農作業
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