2011年09月04日

台風対策、揚水発電と原発

台風12号の被害が大きいです。
これ以上被害が拡大しないことを祈るばかりです。

ここ青森は、「台風直撃」という最悪の事態は避けられましたが、明日最接近し、
海は風雨と高波、陸地は強風に注意を呼びかけられています。

りんご農家では、「つがる」を中心とした早生品種を急いで収穫している方が
少なくありません。

私はというと…。
まだ味も色ものっていないものを収穫して(後で追熟したとしても)
「直接販売しているお客様には送れない」
ので、慌て騒がず!と泰然としています(虚勢張ってます)。

正直、一人なので慌てて収穫したところで穫りきれるものではなく、
強風で全部が落果するわけでもないので、
「最悪、落果は速やかに拾って追熟させ、
状態の良いもだけはお断りしてジュース加工に回させてもらおうかな」
などと開き直って、
強風で枝が折れないように支柱を入れる作業に励みました。


とはいえ、今日も34度を超える真夏日。
昼前でめげて、県立図書館に仕事場所を替えてDM作成作業。
こちらの作業も台風12号並みにゆっくりとした足取りで、困ってます。

ところで、東京電力が、
「台風12号の影響で同社などの揚水発電所3ヶ所が運転停止となり
一時的に供給力が170万キロワット低下する」
と発表しました。

尚かつ「適正な予備力を確保しており安定供給に問題はない」とコメントして
「頑張ってる感!」をアピール。

でも「東電は水力発電も頑張ってるんだ」などと同情してはいけません。

ご存知かもしれませんが、
「揚水発電」は、原発とセットで建設されたものばかりです。

電気は「生産即消費」型エネルギーです。
蓄電は技術的にはさておきコスト的には克服されていません。

原発は大容量の発電が出来る反面、運転に小回りが効かないため、
夜間は電力垂れ流し状態。

そこで、
「この余剰電力で水を揚げておいて、電力需要の多い日中に放水して発電する」
というのが「揚水発電」です。
「水力発電」のようですが、実は、原発による電力をリサイクルした「電力発電」です。

一見「エコ」で、益々騙されそうですが、
「揚水発電」で作り出される電力量は、
水を揚げるために使われた電力(原発での余剰電力)の70%。

原発自体の発電効率が35%弱ですから、
揚水発電では結局35%×70%=約24%、の発電効率しかありません。

因に、火力発電所の発電効率は、燃料の違い(原油、天然ガス等)や技術設備
の新旧で幅がありますが、平均40%、最新設備では60%となっています。
こっちの方が「無駄使いが少ない」という意味で「エコ」では?

しかも揚水発電所建設のための莫大な費用は、明らかに「原発施設の一部」なのに、
「原発」コストに含まれていません。
「原発は低コストだ!」と言いたいがためのカラクリです。

そう言えば、
先週出張先の名古屋で普段観ないテレビをつけたら、NHKで、
専門家や一般人を交えた原発の是非について話し合う番組をやってました。
不毛の議論、司会者の番組誘導に、吐気をもようし途中でスイッチを切りましたが、
印象に残っている事を三つ。

第一に、福島(確か郡山)からいらっしゃってた女性の発言。
「電力が足りるかどうかの議論ではなくて、足らすのです!」
原発に頼らない電力量での生活をしていくんだという覚悟による発言。
生放送のスタジオでこんな発言できることも含めて、涙ぐむほど感動しました。

第二に、
元東京電力副社長(今は電力業界団体のお偉方)の発言が、言葉数だけ多くて空疎。
頭はクルクル回転して言葉数は多いけど、言葉で取り繕おうとしてるのが見え見え。
政治家や東大教授はこの手が多いなぁ〜。
「言葉そのもの」よりも、「行間」、そこから透けて見える「その発言の裏」って大切ですね。

第三に、
「今の日本の経済レベルを維持するには原発が不可欠」と言うのは、大概50代以上
の男性ばかり。
反面、これから先の日本を背負って行かざるを得ない30代までの若者の多くは、
脱原発派。番組冒頭流れた18才の女性曰く、「生活レベルが下がっても脱原発です!」
編集段階でよくボツにならなかったものです。

7月に青森県の原発説明会へ2度足を運んだ際に感じたことも、
男性より女性、年配者よりも若年者の方が、
福島原発事故を
「これまでの生活や原発への考え方を根本から見直す一大事」
と捉えているな、ということでした。

「有識者」達は「お前ら現実が判っていない」と言いそうですが、
物心ついてから「不景気」「バブル崩壊」「いざとなったら頭を下げるだけで責任はとらない大人」
を見てきた若者は、バカではない。
少なくとも「欲ボケ」にはなってない。

そして、子供を持つ母親、子供を産む女性は「最も大切なものは何か」を掴んでいるのでしょう。
(そういう意味では、原発推進派勝間和代女史は異例中の異例)

自分の子供をはじめ子供達を見て思うのは、
原発推進か脱原発かという問題以前に、
負の遺産を遺さないでおきたいということです。

大量の赤字国債、
使用済み核燃料や原発設備といった今の技術では処理できない「核のゴミ」
等々を考えると申し訳なくて。

少しでも良い形でバトンタッチするのが、我々40代の仕事だろうと思います。

先日買った芋焼酎(宮崎県宮崎市 渡邊酒造場)
「黒麹萬年」と「白麹萬年」を飲み比べているうちに、
饒舌?になってしまい、思った事をベラベラと書き連ねてしまいました。

最後に、食事しながらの「食中酒」としては「白麹」が良かったです。
「神酒店」(青森にある酒屋さん)店主さん、どうもありがとうございます。

そして、最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
posted by ナッツ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力
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