2011年09月06日

「つがる」収穫時期、および「着色」うんちく話

台風12号は青森県を大きく逸れ、強風によるりんご落果の被害も、
当農園ではありませんでしたし周りでも殆どなかったようです。

ただ、各地では大きな被害がでています。
お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、
かけ出し農家として、農家の方々の被害が心配になります。

さて、
お客様から「つがる」のご予約および収穫についてのお問い合わせ
を戴いております。
どうもありがとうございます。

当農園の収穫は、
来週12~17日頃になるのではと予想しています。
(9〜11日に畑を留守にする私としては好都合)
また、昨年ご購入いただいたお客様には今週中にご案内を発送いたします。

今の「つがる」の状況は。
「つる回し」や「支柱入れ」といった作業をしながら「試食」してみますと、
味は大分のってきていますが着色はまだまだのものが多いです。
110905つがる1.jpg









110905つがる2.jpg









先日(9月2日)とほぼ同じ角度から撮っています。
3日しか経ってませんが少し着色が進んでいるのが写真でも判るでしょうか?

では、着色のメカニズムはどうなってるのでしょう?
モノの本によりますと、
果実内の糖分貯蔵量
太陽光
温度(特に夜間気温が一定温度まで下がること)
土壌水分(少ない方が良い)
窒素吸収(少ない方が良い)
等が関係しているらしいです。

当農園は、
傾斜地なので水はけも日照も良く、
低農薬にも拘らず葉も元気(よってデンプン生成も順調)で、
無肥料だから窒素分が過剰となることのないので
上記条件の中では温度が適正になってくれさえすれば着色するはず。

台風が通過して、
秋らしい天候になるかと期待していましたが…。

6~8日は最低気温が下がって良い感じですが、
その後はまた暖かくなるようで、微妙です。
天気予報は平地での気温なので、「山の気候」に期待しましょう。

ところで、
「着色=赤色」に気をとられますが、
収穫時期として大切なのはやはり「熟度」でして、
それを見るには「地色」が大切です。

これは、昨秋、木村秋則さんのお手伝いをしているベテラン農家の方から
教えていただきました。

「地色」とは、
文字通り「果実の(着いた色ではない)地の色」のことで、
本来的に赤くなりにくい果実お尻部分(「ガクア部」と言います)で判断
します。
熟してくると、ここが黄色味を帯びてきます。

市場や農協への出荷では、着色(赤色)が重視されてしまいますが、
直接お客様に届ける私としては、熟度=味を重視して地色で判断します。

「ふじ」等晩生種に比べて日保ちの短い「つがる」の場合には、
熟し切る前に収穫した方が、日保ち、貯蔵性が上がります。
ものの本によると、収穫時間帯もその後の貯蔵性に影響するそうで、
「つがる」の場合は朝穫りが良いようです。

なにやら面倒そうですが、ここが腕の磨きどころ、見せどころです。

ここで裏話を一つ。
「つがる」は、早生品種(9月頃収穫品種)の中で一番人気のある品種です。
人気品種だけに特に、早く出荷すると市場価格が高いのですが、
反面、着色が難しいく自然落果も多い厄介な品種でもあります。

そのため、
自然落果防止剤や、着色促進剤といった薬剤を散布する農家
も少なくありません。
HPを見てると、有機低農薬栽培を謳っている農園でも使用している
園があります。
堂々とそれをHPに書いてるところを見ると、それを「農薬」と認識
していないのでしょう。

私見ですが、
病害虫防除のための薬剤よりも、植物の生態(ホルモン)に働きかける
これらの薬剤の方が怖い気がすします。
人間の飲む薬でも、ホルモン剤は使い方がデリケートですから。

では、
既に店頭に並んでる「つがる」は何故そんなに早いのか?
一概に着色促進剤で早期に着色して出荷しているとも言えません。

「つがる」の中でも更に早生の品種もありますし、
産地によって気候が違えば収穫期もズレます。
(青森県内でも多少ズレますし、青森より長野の方が暖かいので出荷が早いです)

長々と書いてしましましたが、
りんごに関するウンチクが増えたのではないでしょうか(笑)。
posted by ナッツ at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 農作業
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/47763140
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック