先ずは、自分の倉庫で、干し林檎用に仕分けしていた林檎を
再検品して軽トラに積み込みスタート。
「ふじ」は最近選果したばかりでしたから問題有りませんでしたが、
「ジョナゴールド」は1ヶ月半前に、品質保持の為にビニール袋に入れて
いたとはいえ、傷んでいるものが結構ありました。
車で40分程でO氏作業場に到着。
此処からは、写真を使って作業工程を説明していきましょう。
モデル0氏、撮影夏堀です。
先ず、林檎の「つる」をペンチで抜き取り(写真ブレていて申し訳ありません)、
2〜3%の食塩水に林檎を入れます。


次に、林檎の上部と下部を1センチくらいずつ切り落とします。

ここで、残念なことが判明。
苦労して検品して木箱1箱分持ち込んだジョナゴールドでしたが、
やはり1ヶ月半も経っているので果肉が柔らかくなっていて、
出来上がりが細かく割れてしまい食感も良くないであろうことが判明。
果汁では問題ないので、ジュース用に回すことにしました。
さて、次に林檎を4等分くらいに輪切りにし、
ケーキ造り用の型を使って芯を抜き取ります。

その上で、それぞれを、適度な薄さにスライスしていきます。

スライスしたものは、やはり2〜3%食塩水に浸します。
酸化防止のためです。

それを、パレットに重ならないようにきれいに並べます。

これを乾燥器械にセット。

アップで見ると、

最後の20個分くらいは0氏に任せ、私は、
0氏の商品を青森市内のお店に届けるため、一足先に作業場をあとにしました。
元々果肉が柔らかくなりやすい「ジョナゴールド」は残念でしたが、
「ふじ」に関しては、O氏は包丁を入れるなり、
「硬いな〜」
作業中にも何度か「硬い」「凄いミツだな」と仰ってました。
近隣の林檎農家さんの林檎も加工しているのですが、
こんなに実が詰まって硬く、ミツが芯周りだけでなく果肉全体に霜降り状に入ってるのは初めて
とのことでした。
ミツのことはともかく、
硬度に関しては、私(林檎)にとっては、最高の褒め言葉の一つです。
ただ、これが乾燥させたときどうなるかは、未知の世界。
例えば、ミツは乾燥しにくいので、それがどうなるか。
低温(45度)温風で、一晩かけてゆっくりかけて水分を飛ばした干し林檎が、
10時に出来上がる(器械が止まる)ことになっています。
果たして、どんなものが出来ているのか、楽しみです。
これから、弘前市内の資材屋で、乾燥剤(「ライム」)を購入して作業場に向かいます。
袋と一緒に「シリカゲル」を購入していたのですが、
乾燥果物に使うには「ライム」の方が適していることが後で判り、
急遽これを取り寄せました。
何事も勉強ですね。
器械乾燥終了後、0氏と二人で急ぎ袋詰めします。
もたもたしていると、折角乾燥したものが湿ってしまうそうです。
では、行ってきます。