2012年04月06日

日本酒古酒と無肥料栽培

先日、息子が青森に来た時に封を開けた日本酒をご紹介します。
asahigiku1.jpg













一升瓶の隣りにあるのは、
お燗用のチロリ(スズ製、温度計付)と盃(清朝末期の白磁)です。

もう少しアップで見ると、
asahigiku2.jpg













「6BY」とは、平成6年に仕込んだ酒ということです。
購入したのは平成18年、以後新聞紙で包んだうえで暗いところで保管していました。
最初3年間は東京、その後3年は青森で。

特に冷蔵庫に入れるとかはしていませんでしたが、
味は全く壊れていませんでした。

お酒を盃に注ぎます。色に注目!
asahigiku3.jpg










味、香りのまろやかさが感じられる、きれいな山吹色です!
白磁に入れると、色が余計に生えます。

白磁特有の淵の薄さによる口当たりの繊細さと、
お酒のまろやかさとがマッチします。

このような広口の盃だと、
お燗したことにより漂う香りを、より味わえます。

さて、以前、「リンゴ果汁が日本酒に」で書いたように、
麹や酵母を甘やかさずに、じっくり造った日本酒は、
高温や直射日光を避けてあげればしっかり持ちます。多少のことでは味が崩れません。
それどころか、味がのってきます。

じっくり造ったもの、永く熟成させたものは、
味が開くまで時間がかかるので、
栓を開けたまま数日間、空気に触れさせると味が開いてきます。
燗をするとさらに味わいが膨らみます。

息子と吞んだ時は、チロリでお燗しました。
あれから10日程経った今、更に味に膨らみがでて、
常温での味わいが大きく膨らんでいます。

麹、酵母といった微生物を甘やかさないで、
それらの生命力を引き出してあげることで、
しっかりとした、時間が経っても味が壊れない日本酒ができる、

これは、無肥料栽培を是とする僕の考えの原点の一つです。
(他にもありますが)

微生物の力の偉大さと、その引き出し方(お酒での麹や酵母、農業での土中の微生物)、
植物(作物)の生命力の引き出し方、
酒造りと農業がリンクしますよね!

最後に余談として。
このお酒の原料米は、「麗峰」です。

「山田錦」に代表される、いわゆる酒蔵好適米」ではありませんが、
酒造りに適しているとされる米で、
なおかつ福岡県八女市で栽培されたものです。

そして、「旭菊」を造っている旭菊酒蔵株式会社は、福岡県久留米市にあります。

米と水(水は大概地元産なので、米が問題となる)が地元産であってこそ「地酒」、
と思っている私としては、
これこそ「地酒」と言えます。

さらに、いわゆる酒蔵好適米ではない米を使用することでコストを抑え、
それを「技」でカバーしてこれだけのお酒を造る。
シビレます。

リンゴ栽培の分野で、自分もこうなるぞ!
と思いつつ、盃を傾ける幸せかな。


posted by ナッツ at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | その他雑感
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