2013年08月16日

ハリトーシ(モモシンクイガ)

摘果作業中に、ハリトーシの被害果を見つけました。

角度を変えて2枚ご覧ください。
13.08.16-1.jpg













13.08.16-2.jpg













ハリトーシとは、正式名モモシンクイガのふ化幼虫のことで、
果実内部に侵入し、果心部に向かって不規則なトンネル状に食害します。
針で突いたように細い(小さい)孔が開くからハリトーシとも呼ぶのでしょう。

上の2枚の写真では、食入孔(幼虫の侵入口)に漏出した汁液が乾固してます。

凝固した汁液を取り除くと、
13.08.16-3.jpg













ちょっとボケてますが、侵入孔が判ります。
ここから果実を2つにカットしてみます。
13.08.16-4.jpg










ん〜ちょと判りにくいですね。
こちらの方が(2011年撮影)判り易いですね。
11.09.22shinnkui-2.jpg










見事に芯部に向かって食べながら突き進んでます。

当然商品価値はゼロです。
当農園でも、これは流石に破棄です。

被害果は、このように水に一週間くらい漬けときます。
13.08.16-5.jpg










幼虫を溺死させて被害拡大を防ぐ為です。

今月はじめに散布したダーズバンDFは、
このハリトーシ防除の為の薬品です。

9月も後半まで暑いと、卵がもう一回ふ化して幼虫が果実内に
入り込む被害がでてしまいます。
しかも成熟して果実から脱出した成熟幼虫は地中で越冬します。
つまり来年の被害拡大に繋がりかねません。

しかし、薬剤散布はもうしたくない。

摘果(見直し、最終)や、その後の(着色作業としての)玉回し作業を通して、
被害果を早期発見して破棄する、
この手作業で頑張ります。

手間をかけるというのは、
単に害虫防除だけでなく、
果実に愛情を注ぐ行為だと考えています。

人間だって、
「手塩にかけて育てる」「手当て」という言葉があるように、
手をかけることが愛情をかけることに、
手をあてることで元気が増すことに、繋がります。
痛い処に手を当ててると痛みが和らぐ経験って、誰でもあると思います。

だからりんごも、手をかけた分、元気に美味しく育つと、
本気で信じて作業しています。

りんごの価格で言うと、
慣行栽培での農薬費用と僕の手間、
どちらにお金を支払いますか?
という問題になりますね。
posted by ナッツ at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | りんご(園地)の様子
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