特に9日に第2回目散布が終わって以降は雨の日が殆どです。
「これだけ連日、しかも強く降る日も多いと、
散布した薬が雨で流れ落ちちゃうな〜」
と気にしていたところ、
一部の樹(品種ではふじ)でこんな葉が沢山!


一枚目の上の辺りにある、ボォッと霞んだ様な茶色が黒星病なのは判るのですが、
他の茶色の点が判りません。
病害虫ハンドブックの写真を観てもどうもピントくるものが無くて。
「あ〜、何らかの病気だ」
「やっぱり第1回目散布が5月半ば過ぎというのは遅過ぎだったか、
濃度薄めた農薬では叩き切れないのかな」
「急遽散布するにしても、せめて抜糸出来るくらい傷口が塞がってからでないと、
指が蒸れちゃって傷口が化膿しちゃう」
「摘果も遅れに遅れているのに、でも病害虫防除が何よりも最優先だよな」
等々考えてしまいました。
5時半まで作業した後、指の治療(消毒)のため整形外科へ。
近くに農薬でお世話になっている資材屋さんがあるので、
そこで観てもらおうと葉を数枚持参しました。
店主と話をしていると、
他のりんご農家さんが訪ねて来て、
葉をルーペで観た後、
「黒星病が薬で治まった痕だろう」
「時々こんなのあるよ」
と。
一気に気持が晴れて行きました!!
果樹の中でも特に病害虫に弱いりんごの栽培を長年やってきている
ベテラン農家さん。
店に入って来た時からちょっとオーラがありました。
慣行栽培においても、
ただ薬に頼ってる訳ではなく、
園地内や天候を観察しながら色んな経験を積み重ねて栽培されています。
どの世界でもそうであるように
(薬に頼って)手抜きしている人がいないとは言いませんが、
多くの農家は、安全なものをつくることと生活を安定させることの間で、
様々な努力経験をされているのを、
実際にりんご栽培に携わって感じます。
葉だけでなく、果実にもやはり黒星が着いてしまったものが
散見されます。
でも、今のところ昨年より酷くはないようです。
今年の黒星被害果ワーストワンです。

これは流石に落としました。