2015年03月27日

「小さき声のカノン」が伝えたいこと

先日ご紹介した「小さき声のカノン」。
3月7日にシアター・イメージフォーラム(渋谷区)、福島フォーラムで
封切りされて3週間になろうとしています。

私自身未だ観てはいませんが(5月17日に弘前市で観る予定)、
これまでの鎌仲監督の三部作
『ヒバクシャ』『六ヶ所村ラプソディー』『ミツバチの羽音と地球の回転』
を観ている者としては、自分自身の期待も込めてお薦めしておきたいです。

渋谷で初日に観て来た友人から、
通販生活掲載の鎌仲監督インタビュー記事情報をいただきました。
映画公式HP内「この映画について」での監督メッセージより詳しくなっています。

鎌仲氏のエネルギーの源は
「子どもを被曝から守る」
なんですね。

「小さき声」とは、子どもを被曝から守ろうとする母親たちの声。
最初は一つだったメロディーが幾つも重なって壮大な音色を奏でるカノンのように、
母親たちの小さな声も子どもたちを被曝から守る大きな力となりうる。

日本はかつて、日本を訪れる欧米人が驚嘆する
子どもを大切にする国
だったそうです。

『私は日本が子供の天国であることを繰り返さざるを得ない。
世界中で日本ほど、子供が親切に取り扱われ、
子供のために深い注意が払われる国はない。
ニコニコしているところから判断すると、子供達は朝から晩まで口福であるらしい』

『いろいろな事柄の中で外国人の筆者達が一人残らず一致する事がある。
それは日本が子供達の天国だということである。
この国の子供達は親切に取扱われるばかりでなく、
他のいずれの国の子供達よりも多くの自由を持ち、
その自由を濫用することはより少なく、気持のよい経験の、より多くの変化を持っている。』

とは、大森貝塚発見で有名なモース博士の文章です(『日本その日その日』)。

日本が大好きで何度も来日しているモースのみならず、
多くの外国人が「子供を大切にする国」として驚愕賞讃しています。
因に、幕末〜明治期に日本を訪れた欧米人の記録から当時の日本の素晴らしさを描いた
『逝きし世の面影』(渡辺京二)は名著です。

先日高浜原発等の廃炉が発表されましたが、
その作業手順も最終処分地もまだ決まっていません。
原発は子供達への最大の負の遺産です。

映像の力は大きいです。
友人曰く「鎌仲さんの映像は後から効いてくる」

他のメディアが触れないところに敢えて踏み込んでいます。
こうした情報に触れ、自分の頭で考え、小さき声を発していけたらと思います。
posted by ナッツ at 06:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力

2015年03月08日

映画「小さき声のカノン」ー選択する人々

鎌仲ひとみ氏監督の新作
「小さき声のカノン」
の上映が7日にスタートしました。

日本全国で順次公開・上映されます。
上映スケジュールは、映画HPの「劇場情報」から、劇場上映も自主上映も見られます。

因に私は、
5月17日
弘前市文化センター大ホール(「日本と原発」と同じ会場)
での上映を観に行きます。

これを主催する
after311脱原発弘前映画祭実行委員会
に幽霊会員ですが関わってるんですよね 笑。

暗い話題が続いて、しかも文章ばっかりだったので、
明るい写真をご紹介します。

15.03.08-1.jpg










昨年11月に幼稚園で非常勤で働く知人から届いた写真です。
好天の下、竹籠の中で輝く「ふじ」を自慢の腕とカメラで撮ろうとしてたら、
それを見つけた園児が駈けて来て手を伸ばしたところ。

「とっさのことでピント合わせられなかった」
と悔しがってましたが、それよりも、
子供の手の躍動感が現れてますでしょ!

posted by ナッツ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力

「日本と原発」補足

6日の上映前に、
構成・監修を努めた海渡雄一氏の30分程の講演がありました。
この様子をYouTubeでご紹介します(2本に分かれています)。
前編
後編

映画では、テレビ新聞では報道されない事実が沢山、しかも分かり易く説明
されています。
其の中で二つだけご紹介したいことがあります。

一、
福島原発は、「津波の前に地震で」壊れた可能性が高いです。

元原子炉設計技師で原発反対を唱える田中三彦氏はこのことを国会事故調査委員
として国会に論文を提出し説明もしています。

以前このブログでも紹介したように、田中氏の追求に保安院、安全委員会、東電は
科学的に反論できませんでした。
しかもこのことは、テレビや所謂大手マスコミでは報道されませんでした。

事故後、不自然な程にいち早く「想定外の津波が原因」とし、
その後も頑に地震原因を認めないのは何故か。

全国にある原発の耐震性を上げなければならなくなり、
費用が嵩む、再稼働が遅れる、からです。

映画中で田中氏はこのことも詳しく話されています。

二、
発電技術の進歩、省エネ技術の進歩で原発に頼らなくても良くなっている。
世界的にみても原発発電量は2006年以降減少していて。もう時代遅れ。
ここ10年、特に福島事故後の進歩と普及が大きい。

つまり、原発が無いと経済発展が…というのはもう当てはまりません。
知恵の無い既得権益を守りたい人たちの戯言です。

むしろ原発に頼らない発電技術、省エネ技術にこそビジネスチャンスがあるし、
そこに人もお金も投資していかないと世界の技術革新にもビジネスにも遅れてしまいます。

脱原発は原発を否定する後ろ向きのものではなく、
其の先にある発電技術に進もうという前向きのものです。

ところで、
元々普段テレビを観ないので分かりませんでしたが、知人が、
最近はテレビのニュース等で脱原発関連の取扱が減った
と言ってました。

再稼働と輸出に邁進する安倍総理、
ここでも報道規制という得意技を使っています。

青森市駅前では、今でも毎週金曜日には脱原発集会がおこなわれています。
上映日行なわれて第134回目だそうです。
「なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク」より)。
雨の日も風の日も、そして吹雪の中でも。

もちろん全国いたるところで今も続いています。

でも…
それだけでは変わらない。

やはり選挙です。
国会で圧倒的多数を得て傲慢になっている安倍首相にブレーキをかけるには、
地方選挙惨敗が一番です。
既に沖縄知事選、佐賀知事選でその動きが出ています。

勝つためには、立候補者にも考えて欲しいですね。
映画中で田中氏(だったかな?)も言うように、政策的な立候補調整が必要です。

そして私たちは投票することです。

さて、この映画は昨日八戸市でも上映され、
明日9日は弘前市(市文化センター大ホール)で上映されます。
18:30からで薄暗くなる頃に畑を出れば間に合うので、もう一度観に行こうかな、
などと思っています笑。

そして明日は、今季5回目のジュース加工日です。
早く寝ないと。
posted by ナッツ at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力

2015年03月07日

映画「日本と原発」

昨夜、
映画『日本と原発』を観てきました。

この映画は、弁護士河合弘之と盟友弁護士海渡雄一、訴訟を共に闘う木村結の3人が、
多くの関係者有識者にインタビュー取材を行い、現地での情報収集や報道資料等を基に、
事故に巻き込まれた人々の苦しみ、原発事故を引き起こした背景、
改善されない規制基準、エネルギー政策のウソと真実を追求した
ドキュメンタリー映画である。        (公式HP内「ストーリー」より抜粋)

これまで多くの原発関連の(ドキュメンタリー)映画を観てきましたが、
これは素晴らしいです。

被災地の方々の心情が伝わってくるのは勿論、
原発に関わる政治・社会・経済・技術等々の論点が判り易く説明されています。

脱原発を主張する人たちがつくった映画ですが、
極めて中立的に「事実」を「そのままに」伝えています。
テレビや大手新聞では伝わってこない「事実」があります。

2時間15分の長編ですが、時間を忘れて観入ってました。

事故から丸4年経とうとしているのに、
被災者の生活立て直しは殆ど進んでないに等しいです。
それどころか政府産業界は再稼働、さらには原発輸出に邁進しています。

同じ国の国民として改めて被災者の方々のことを考え、
原発について、これからのエネルギーについて考える必要があります。

そして今年は統一地方選挙の年です。
エネルギー政策は国の問題ではありますが、
原発に関しては立地自治体の同意が必要とされています。

下北半島=原子力半島を抱える青森県でも
知事選、県議選をはじめ沢山の選挙があります。

エネルギー政策に限らずデタラメな安倍政権、
其れを正せない無力な国会(野党)。
地方から変えなければ国は変わらないようです。

上映日程はHPで見られます。
各会場1〜2回の上映ですが全国沢山の地域・会場で上映されます。

観に行けない方も、HPには貴重な情報が満載です。
こちらを是非観ていただきたいです。

最後に、
大飯原発差し止め訴訟での判決文抜粋をご紹介します。
運転差し止めを命じた結論はもちろんですが、
この判決理由がすばらしい。
「裁判官の人間としての良心」が感じられるし、判決文には珍しく判り易い。

大飯原発差し止め訴訟判決要旨(福井新聞WEBサイトより)

是非ご一読、いや熟読してみてください。

電力会社や政府は福島事故後でもこんなに認識が甘い、
地震国日本では「地震」は他の原発にも起こり得る、
そう言う意味でこの判決理由はどの原発にもあてはまります。
posted by ナッツ at 06:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力

2013年10月04日

海と放射性物質、必見番組

今晩10月4日深夜24時45分(正確に言えば5日0時45分)
NHK教育テレビ ETV特集
『海の放射能に立ち向かった日本人〜ビキニ事件と俊鶻丸(しゅんこつまる)〜』
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2013/0928.html

は必見です。
普段テレビを観ない私ですが、偶々予告編を目にしていたこともあり、
28日の放送を途中からでしたが観ることができました。
今晩の再放送は全部観るつもりです。

1954年3月のアメリカによるビキニ環礁水爆実験。
日本の第五福竜丸が被爆、無線長久保山氏は半年後に死亡(被爆死)しました。
日本各地の港では放射能に汚染されたマグロが相次いで水揚げされるが、
アメリカは、
「放射性物質は海水で薄まるため直ぐに無害になる」と説明します。

  《この説明、最近この国でも耳にした記憶のある言葉です!》

直後、日本独自に海の放射能汚染の実態を解明しようとするプロジェクトが始動し、
水産庁の呼びかけで、海洋、大気、放射能の各分野専門家が集結(『顧問団』)。
水爆実験から2ヶ月後、顧問団が選んだ若き科学者22人を乗せた調査船・俊鶻丸
が2ヶ月に渡って調査。
調査に携わった科学者の証言や調査を記録した映像です。

俊鶻丸の調査と、その後の海洋調査等によって世界で初めて次の重大な事実が
明らかになりました。

第一に、放射性物質の海洋汚染そのものは、海水により撹拌、希薄化するが、
海洋生物に対する放射能汚染は、食物連鎖という全く異なる経路をたどる。

すなわち、
プランクトンが吸収→イワシ等小魚やイカなどが吸収・蓄積
→マグロ等大型魚が高濃度に濃縮された放射性物質を蓄積
と放射能汚染を拡げていく。
当然これらの海産物を人間が摂取すれば内部被曝が発生します。

第二に、海洋に流出した放射性物質は、海流の循環により、特定の海域、潮流内で、
循環する。

広い海洋にまんべんなく撹拌するのではなく、高濃度の汚染水が特定の海域の
特定の潮流循環のなかに、長期間残留することが確認されました。
しかもその分布は、海洋の表面域だけではなく、深度がある海域にも残留します。


そして今。
この海域の水産物を最も口にするのは日本国民。
自国民の健康のために、
食物連鎖による濃縮を通じた水産物の放射能汚染についての調査は、
汚染水流出を食い止めることと共に
最優先ですべき問題でした。

安倍首相のウソを繰り返し、
十分な調査態勢も敷かずに、海洋(海水)の放射性物質濃度だけを調べて
安全宣言をしてるなんてトンデモナイ。

事故を起した上に、その後の処理もできない国に、
韓国による関東東北8県の水産資源禁輸措置を批判する資格は無い
と思うのは行き過ぎでしょうか?
私は、日本がそういう恥知らずな国であって欲しくないと願います。

わざわざオリンピック招致決定日前日に禁輸措置を発表する意図はさておき、
韓国政府が、国民世論を受けて国民の健康のためにこのような措置をとるのは当然と言えます。
「国民の健康を守る」ことは国家として当然の役目ですから。

少し脱線しますが、
メディアは韓国の禁輸措置を批判する一方で、実はアメリカも輸入規制していたことは
一切報道しません。

アメリカは、放射性物質に係る輸入規制の対象県を、今年9月9日時点で、
岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、神奈川 の8県から、
青森、岩手、宮城、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、新潟、山梨、
長野、静岡 の14県
に変更しています(農水省ウェブサイト)。

アメリカが既にやっていることを、何故批判しないのか?
大手マスコミが対米従属と言われる所以でしょう。
対米従属の政府に都合の悪いことは報道しないということでしょう。

アメリカも韓国も、
自国民の健康を守る、国益を守る、
という意味では当然のことをしていると言えます。

やっぱり一番酷いのは
自国民の健康を蔑ろにして、臭いもの都合の悪いことを隠す、日本という国(政府)、
本来の機能をはたしていない国会(国会議員)。
ここに行き着いてしまします。
posted by ナッツ at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力

2012年04月15日

大飯原発再稼働の必要性

13日夕、関係3閣僚会合で、なんと大飯原発再稼働を政治判断。
北朝鮮ミサイル騒動のドサクサに紛れて!

枝野経産相は会見で、
再稼働の必要性(「非常に厳しいレベルの電力不足」)、
突然の電力不足は特に社会的弱者に深刻な事態をもたらす危険性
に言及してる。

物事を進めるには、
必要性と許容生が、必要です。

許容生(この場合、安全性)が極めて怪しいことは置いといて、
優先順位として先にある、「必要性」にそもそもウソがあります。

原発についての是非はさておき、
今の生活水準を落とさないで、原発無しでは本当に電力不足なのか?
ホントに原発は必要なのか?

関西電力は、確かに元々、総発電能力に占める原子力の割合が高い(967.8万kW)。
 余談ですが、それでも4分の1で、震災時に政府や電力会社、御用学者が
 言っていた「3分の1」より少ない。
 つまり、「3分の1」がそもそも、原発が停止したら大変だぞと脅すためのウソ。

実際の最大消費電力はどれくらいか。
 此処でちょっと一言。
 「最大消費電力」とは、真夏の真昼、数日間の数時間のピーク時の値です!
 この値を持ち出して、電力不足を叫ぶのは、如何なものか。
 「数字の魔力」を利用して不足感を煽っているといえませんか?

 実際、この時間帯の最大の電力消費者は一般家庭ではなく事業者。
 大工場などは自家発電装置を備えていますから、端的に言うとオフィスなどが
 節電すれば原発再稼働を持ち出す必要ありません。

例年の値から想定される最大(ピーク時)消費電力は、
3037万kW(以下、単位は万kW)。

対して、火力、水力、他社受電契約を合計した(つまり原子力を除いた)
関西電力の総発電能力は、3,138.9。

余力が101.9しかありません。

しかし、関西電力域内の自家発電能力は、
資源エネルギー庁の認可出力(2010年9月)では669.2W有ります。
つまり、上記「他社受電契約」実績よりも発電能力が40.6余ってます。

更に、例年通り四国電力から30の融通を受ければ、余力合計は
101.9+40.6+30=172.5
となり、余力が5.7%。

通常、不測事態に備えて余力8%必要とされていますが、
例年240の余力をもつ中国電力から少し融通すれば8%はクリアできちゃいます。

ここで、自家発電業者について補足。
電力会社以外で、自前の発電所を所有し、それを地域電力会社に売却している会社です。
もちろん自社でも自己消費します。

新日鉄、神戸製鋼、トヨタ、JR東日本、東京ガス、大阪ガス、昭和電工、新日本石油、等々
電気消費量の多い産業の大企業やエネルギー関連会社が顔を揃えます。

資源エネルギー庁認可出力の全国合計は、ナント6,036万kW!
原発60基分にも相当します!

特別なことをしなくても、
自家発電業者(独立系発電事業者(IPP)の能力を活かせば良いだけのハナシ。

何故それが出来ないのか?
「送電網の解放」
が必要だからです。

電力会社は、民間企業に送電線を解放せずに地域既得権益を死守したい、
という思惑が透けて見えます。

更に言うと、再稼働が難しい状況なのは判っていたのですから、
2012年夏に向けて不安だと言うのなら、
再稼働をゴリ押しするよりも(百歩譲ってゴリ押ししながらも他方で)
原発以外のバックアップ体制をしっかりしておくべきだった、
それが、企業(ましてや地域独占)としての責務でしょ。

例えば、「エネルギー効率が高くクリーン」な発電として現在最も注目されている
天然ガスコンパインドサイクルを積極的に導入していれば、なんてことなかった。

実際、関西電力は姫路や堺に持っています。
東北電力は、昨年震災直後の7月に導入、今年4月にも八戸に新たに導入しています。

にも拘らず再稼働が進められる(ゴリ押しされる)のは、
原発利権に浸っている人たちの思惑、
原発素人なのに、それらの人たちに洗脳されて、判断下しちゃった政治家の無能
のせいなのでしょうか。

最後若干脱線しましたが、再稼働の必要性は無いと言えます。
枝野経産相が言う、非常に厳しい電力不足はおこらない、
ましてや「社会的弱者」という言葉を用いた脅しは許しがたいものがあります。
posted by ナッツ at 08:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力

2012年01月29日

映画「イエロー・ケーキ」

映画『イエロー・ケーキ 〜クリーンなエネルギーという嘘〜』
を観て来ました(渋谷松濤「アップリンク」)。

「イエロー・ケーキ」とは、
天然ウラン鉱石を精錬してできる黄色の粉末(核分裂するウラン235)のことです。

以前このブログで、原発に使用するウラン235を取り出す段階で、
大規模な放射能汚染が起こっていることを書きました
2011年8月11日「原発」)。

『イエロー・ケーキ』は、
原発のいわば「川上」であるウラン鉱石採掘・精錬に焦点をあてた映画です。
(数ある原発関連の映画の中で、おそらく初めて)

原子力はウランを燃料とすることは多くの人が知るところですが、
天然ウランがそのまま燃料として使える訳でないことは、あまり知られていません。

天然ウランは地中奥にあり、
しかも、天然ウランのうち原発に使用できる(核分裂する)ウラン235は、
0.7%しかありません。

よって、ウラン235精製のために
「剥土」:採掘の際に剥ぎ取った表面や周辺の土)
「鉱滓」(こうし):鉱石からウランを取り出し精製する過程ででるカス
といった「核のゴミ」がこの段階で既に多量に出、
何れもウラン濃度の高いものが含まれています。

実際にどれだけのウラン残土(「剥土」、「鉱滓」)が出るかというと、
標準的な原子炉1基が1年間に消費するウラン「1トン」を生産するのに、
「250万」トン出ます。

世界で稼働中の原子炉は431基(ただし、日本は現在54基中3基)ですから、
1年に出る量だけでも、想像できない程の量です。
地球に対して、トンデモナイことをしています。

最大の被曝源は、
原発そのものでも、再処理工場でも、高レベル放射性廃物でもなく、
ウラン鉱山の残土だと言えます。

日本はウランを輸入に頼っていますから、
それだけでもう、世界に放射能汚染をもたらしていることになります。

では、日本のウラン輸入先は何処かというと、
オーストラリア(約3分の1)、カナダ、ナミビアで75%です(2007年)。

ちなみに国別のウラン輸出量(2008年)は、
カナダ、カザフスタン、オーストラリアがビッグ3、次いでナミビアです。
映画でも、ナミビア、オーストラリア、カナダの鉱山が紹介されています。

福島原発事故で協力を申し出たフランス・アレバ社はカナダに大きな鉱山
を所有しています。

さて、映画を観て驚くのは、
鉱山の規模の大きさ(ウラン「残土」の量の多さ)とその処理のずさんさです。

延々と連なるウラン残土の山々。
ウラン残土を安全に処理する技術は未確立で、
せいぜい濃度の高い土を深い部分に埋めるくらいで無造作に採掘跡に
残土を埋めて行くだけ。

地下水への影響、大雨による流出など考慮されていません。

そして、この採掘や、ウラン鉱石および精錬後のウラン残土の運搬には、
タイヤの直径が人の背丈の3倍以上もある超大型ダンプが大量に使われています。

ナント、1台が1日に消費する燃料が1,000リットル!!
(その量にビックリして記憶してます)

「原発は、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギー」
というのは真っ赤なウソ、という小出裕章氏の言葉を思い出しました。

また、
雇用を餌に、しかもウランの危険性を知らせずに鉱山が開発される構図。
これは、国と電力会社が地元自治体及び住民へカネをバラ撒いて原発建設して
いった日本と同じです。


ところで、日本でもウラン採掘がされたことがあります。
人形峠(岡山県と島根県の県境)です。
質が悪くて採算がとれないために閉山となりましたが、閉山後に残土が民家近くに
放置されたままだったので最高裁まで争われました。

原告住民勝訴後も放置された残土があるばかりでなく、
高放射線量の残土をアメリカ・ユタ州の先住民族居留地域に「輸出」するという
恥さらしなことをしています。

国際的恥さらしと言えば、
アメリカと組んでモンゴルにウラン鉱山を開発し、かつ
放射性廃物最終処分場をモンゴルに建設する計画がありました。
毎日新聞のスクープによりモンゴル国民が大騒ぎして頓挫しましたが、
恥ずかしい話です。

地震国トルコへの原発輸出、
先日のダボス会議での菅直人元首相による「反原発宣言」と、
原発に関しては恥さらしなことが多いです。

なるべく「事実」を提示するだけの場としようと思っていましたが、
ついつい感情的になってしまい、失礼しました。
posted by ナッツ at 19:55| Comment(4) | TrackBack(0) | 原子力

2012年01月21日

「最長60年」は何時か来た道

原発関連について書くのを暫く自粛していました。

ですが、やはり自重しながらも書くことにしました。
原発は、エネルギー問題であり環境問題。
農業は、そのどちらとも密接に関わる産業ですから。

ご存知のように、17日、政府(内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室)は
「廃炉40年の例外延長を、最長20年とする」
との方針を明らかにしました。

6日に細野環境相が発表した「原則40年」も、今回の「最長20年」も
その科学的技術的根拠が示されていません。
「最長20年」について同準備室は
「米国の考えを踏襲したもので、世界的に認められている」と述べるだけ。

新聞や、これまで読んだ本に書かれている「事実」から「見える」ことを
幾つか書きます。


1、官僚主導、しかも省庁間の力関係で方針決まっている

「最長60年」というのは、
経済産業省が従来から主張する「60年運転でも十分な余裕がある」
そのままの内容です。

他方この方針を発表した同準備室は、内閣官房内の組織で、
原子力安全庁を今年4月に設置することを目指し、法案立案などの準備をする趣旨で
昨夏設置されたものです。

ちなみに、内閣官房とは、内閣を補助し、総理大臣を直接補佐する機関です。
官房長官、官房副長官(3人)と総理大臣補佐官(5人以内)は政治家、
官房副長官補(3人)は国家公務員が就任します。

実際には財務省、外務省、警察庁もしくは防衛省を出身官庁とする副長官補3人の
影響が大きくいと言われています。

最も関係の深い省庁の大臣として開室式で看板掛けをして訓示まで述べ、
ほんの6日前には「原則40年」を発表した細野環境相が
海外訪問中のタイミングに、
経産省の主張そのままの方針が、同準備室から発表されている。

どうみても、おかしくありませんか?

内閣主導のように見せかけて、
省庁間の力関係では圧倒的に強い原発推進経産省の意向で物事が決まって、
弾かれた環境省(環境相)が居ない間に内閣官房が発表、
という構図が見えて来ます。


2、専門家無視
3、アメリカ主導

「廃炉40年」にも「例外延長は最長20年」にも、
専門家からはもちろん多くの疑問批判が出ています。
専門家からの多様な意見を参考に吟味した形跡は見当たりません。

エネルギー政策(原子力開発)において、
「専門家の意見を聞かない」「専門家を蔑ろにする」
ということが、
1952年にサンフランシスコ講和条約で原子力開発禁止条項を解除されて以降、
日本が原子力政策に大きく舵を切っていく過程でも2度ありました。

最初は中曽根康弘氏。
アメリカでキッシンジャー氏(当時ハーボード大城教授、後に大統領補佐官)主催
のセミナー出席後、帰国して
原子力開発政策を押し進め、高額予算をゴリ押しで通してしまいます。

これに対して、専門家は ー
上記講和条約直後には物理学者の立場から
「日本も原子力について国を挙げて研究を進めるべき」
と主張していた茅東大教授ですら、
「日本にはまだ自力で研究を推進できる学者はいない、まず基礎研究から始めるべき」
と反対。

これに対して中曽根氏は、
「あなたたち学者が昼寝しているから、札束でほっぺたをひっぱたいてやっているんだ」
と言ったそうで。

中曽根氏は、それを言ったのは他の代議士だと自伝で書いていますが、少なくとも、
「専門家を無視して、事務屋が突っ走っている」
のが判ります。

ところがこの年「第五福竜丸」事件が起こります。
アメリカによるビキニ環礁での水爆実験で漁船乗組員が「死の灰」を浴びてしまいます。
当然、反米、核兵器反対運動が盛り上がります。

ここで登場するのが、正力松太郎氏。
ご存知、読売新聞社長にして日本テレビ社長、
そして衆議院議員(貴族院議員で戦後A級戦犯指定後不起訴)。
原子力委員会初代委員長。

子分格の中曽根は、
経団連会長石川氏、前述茅東大教授、を実質「騙して」同委員会入りの了解を得た上で、
本丸、ノーベル物理学賞受賞・湯川秀樹氏の委員会入りを実現。
純粋な学者の良心を手玉にとって騙すいきさつは、佐野真一著「巨怪伝」に
詳しく書かれています(気分悪くなりますが)。

しかし、正力が
委員会初会合で「原子力の自主開発などやってる暇はない、輸入した方が手っ取り早い」
という趣旨の発言をし、かつ
「5年以内の原子力発電所建設」を打ち出したことで、

湯川氏は正力松太郎に不信感を抱き1年後に辞任。

正力氏は他方、アメリカから原子力推進の学者を招き、
読売、日テレ網を活用して全国規模で原子力安全展示会を敢行、
世論を変えてしまいます。

何故これほどまでに、正力松太郎は原発建設を急いだのか?
彼は、CIA(アメリカ中央情報局)のエージェント(工作員)だったことが判明しています。
コードネームは、"podam"、"pojacpot-1"。
有馬哲夫氏(早大教授)が、アメリカ国立第二公文書館によって公開された外交機密文書を基に
明らかにしております。ご存知の方も少なくないでしょう。

長くなりましたが、こうして「事実」を見ると、
中曽根康弘、正力松太郎共に、
「アメリカの息がかかっている」、「専門家の意見に耳を傾けずに突き進んでいる」
ことが明らかです。

今回、20年の根拠について準備室の説明は、あろうことか、
「アメリカの考えを踏襲した」
とアメリカ従属かつ思考停止状態。
政府や官僚は、日本国民や専門家とアメリカ、どっち向いて仕事してるのでしょう。


農業という、机上ではなく「現場」で「自然」と向き合って仕事していると、

人間が頭だけで考えたこと、効率、思い(良く働けば「夢」、悪く働けば「欲」)、
言い方を換えれば政治や経済といったものは「虚」であり、
「現場」「自然」といった「実」をないがしろにして「虚」に走るとろくな事が無い、

と感じます。

「政治主導」が「官僚主導」に変わっただけで、
福島原発事故という、これまでの価値観を変えるほどの事故を体験したのに、
専門家による地に足のついた慎重論に耳を傾けずに、
これまで通り、効率、欲、しがらみといった「虚」中心でまた歩み出している。

「廃炉40年」「例外延長は最長60年」は、原発推進派の巻き返しです。
同じ誤ちをおかさないようにしましょう。
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2011年11月15日

小出裕章氏講演会参加

12日(土)、小出裕章氏の講演会へ行って来ました。

当日は好天で、腐乱病手当て作業を続けようかとも思いましたが、
作業を昼で終えて会場へ向かいました。
知識は本を読むことで得られるけど、
「人間 小出裕章」に興味があったので、予定通り参加しようと。

行ってみて先ずビックリ。
定員580人の会場に500人(主催者関係者入れればほぼ満席)でした。

それでも前から5列目くらいに席を取ることができ、
小出氏の表情もしっかり観ることが出来ました。

まあ、そう思って観るからかもしれませんが、
社会や時の政府、学会からそっぽを向かれるどころか、
嫌がらせや迫害を受けながらも信念を貫いてきた人のオーラのようなもの
を感じました。

途中、何度か笑いを誘う場面があった中で最もウケたのが、
「飛散した放射能も瓦礫も、“れっきとした“東京電力の所有物なのだから、
 ちゃんとお返ししなければならない」
という言葉でした。

瓦礫処理方法として小出氏は、
被曝拡散を防ぐために現場で焼却その他処理し、
その焼却灰は、廃炉を覆う石棺のコンクリートの材料の一部にするしかない、
と仰っていました。

これではコンクリートに混ぜ込んだ焼却灰から放射能が漏れだすのでは?
(同じく石棺で覆ったチェルノブイリでの問題点もあるので)廃炉処理として
石棺がベストなのか?
という2点を、途中の休憩時間に提出する質問用紙に書いたところ、

休憩後の「質問に回答する」時間帯で、私の質問が選択されて答えていただきました。
その要旨は次の通りでした。

瓦礫は、先ず体積を減らすために焼却や粉砕せざるを得ないが、
それにより濃度は上がる。
放射能は、「除染」という言葉を使っているが、「無くす」ことができない。
焼いても水で流しても、無くなりはしない。

ならば、どこか他へ持って行くよりは、
膨大な量のコンクリートを必要とする石棺の中に混ぜるのが、「ベター」ではないか。

炉心溶融が起きてしまった以上、永久にあれを解体するなど出来ない(近づけない)。
今もそして半永久的に放射能を放出し続け、移動することもできないなら、
あの場所で封じ込める(覆う)のが現実には「ベター」だろう。

というお答えでした。

勉強になったことが沢山ありました。
読者の方から、「自分も反(脱)原発です」「漠然と原発反対だったが勉強になった」
等、励ましのメールもいただきます。
本来そういう場(ブログ)ではありませんが、機会があったらまたご紹介したいと思います。


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2011年10月17日

デモ行進初体験

今日予定通りデモ行進に参加して来ました

最初に驚いたのは、参加人数の少なさ。
昨日の講演会出席者はどこへ?
原発を沢山抱える青森県の県庁所在地でこれなの?って感じ。

スタートしてみて思ったのは、
これでは聞いてもらえない、伝えられない、
ということ。

昨日講演会後に判ったことが、昨日の講演会主催は共産党系。
すなわち、今日のデモ行進も共産党系。
ニュースで観たり、街中で見かけたりしたことのある
スローガン連呼とシュプレヒコール。

目的は、
自分の主張を叫ぶこと? 
皆に情報を提供し、共感をもってもらうこと?
どっち?と聞きたくなる。

どうも前者の方が強いのではないか、
少なくとも、前者の方が強かった時代のやり方から抜け出せていない
と感じました。

自分がもし日曜の繁華街の雑踏の中にいて、
足を留めないまでも耳を傾け、興味をもつに至るかというと、
難しい。

デモ行進とは、こういう形態のものなのかも知れませんが。
ただ私としては、先頭車に乗ってる女性が時折マイクで語りかけていた
言葉の方が、スンナリ耳に入って来ました。

原発問題はもはやイデオロギーの問題ではない。
元来、右か左かの問題ではないのだ。

そんなことを考えながら30分歩いた後、
自分が今しなければならないのは行進ではなくて農作業だ、
と思い途中で抜けて畑へ向かいました。
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2011年10月16日

食料自給率と原発

日本の食料自給率が40%切っている(カロリーベース)ことは
よく報道されることです。
では、都道府県別ではどうなのでしょう。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/7235.html

100を超えているのは、
北海道を筆頭に、秋田、山形、佐賀、新潟そして青森。
逆に大阪2、東京は1!

ここで言えるのは、
100超は、佐賀以外は北海道・東北・新潟。
北海道、青森、新潟、佐賀には原発がある。
原発を23基抱える北陸、16基抱える東北の自給率が圧倒的に高い。
北陸には関電、東北には東電、地元と関係ない都市圏向けの原発が多数ある。
さらに、福井には高速増殖炉「もんじゅ」、青森県六ヶ所には再処理工場等がある。

東北、北陸は、食料面でもエネルギー面でも日本を支えている
と言えませんか?

福島第一原発事故において、
政府電力会社は津波による電源喪失のせいにしているが、
原子炉内データをみると「地震による原子炉破損」の可能性が高い。

地震大国日本、しかも太平洋プレートは活動期に入っていて、
耐震基準である600ガル超の地震が起こる可能性は高い。
現に2,000ガルレベルの地震が何度も発生している。

耐震基準を600ガルに修正し耐震補強していた後でも、
柏崎刈羽は施設はボロボロ、
福島第一原発に至っては、原子炉破損の可能性が高い(つまり補強工事では対応しきれていない)。
(地震については、広瀬隆氏講演会参加参照)

狭い国土に54基もの原発があるのだから、
事故による住民、農地への被害範囲は広い。

ということを考えると、
原発事故が十分にまた起こり得る→自国の食料を賄えなくなる
ということになります。

私が原発に反対する理由の一つに、
農家は、日本の食を支えているのだという意識があります。
自分がつくっているのはリンゴという、主食ではない果物、いわば嗜好品
ではありますが、そういう意識が働いています。

食べ物の安心安全と言うけれど、
内部被曝から比べれば、肥料や農薬なんか目じゃない。

原発というと、
エネルギー政策、電力供給量の問題、生活の利便性、産業界(空洞化)、
安全保障、
といった議論が出て来ますが、
最も重要な食料政策にかかわってくるのだということを
もっと考えるべきだと思います。
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2011年10月15日

広瀬隆氏講演会参加

広瀬隆氏の講演会に行って来ました。
参加者は250名強とのことでした(ザッと見、95%の入り)。

新たに知り得たこと、確認出来たこと、
いろいろ勉強になった講演会でした。

お伝えしたいことは沢山ありますが、
地震について幾つかお伝えしたいと思います。

1、日本は、太平洋、北アメリカ、フィリピン海、ユーラシアの4つのプレート
  が重なり合う、世界でも希有な地震の起こりやすい位置にある。

  しかも、太平洋プレート周辺で世界的に大きな地震が起きている。
  太平洋プレートが活動期に入り、これは数十年続くとみられる。

2、 にも拘らず、原発の耐震基準、工事はずさんなものである。
  00年鳥取西部地震(M7.3)以来日本で大地震が頻繁に起きていることを受けて、
  06年にやっと耐震基準見直しをしたが、
  07年中越沖地震では柏崎刈羽原発はボロボロに。

  当時安全委員だった中部大学武田教授が、この会議のいい加減さに嫌気がさして
  委員を辞めた話は有名な話。

  福島の場合、地震規模(エネルギー量)はM9と大きいが、
  耐震基準として用いられるガル(揺れの加速度)では、500そこそこ。
  (但し、揺れている時間が異常に長かったことが特徴で、それによって
   破損した可能性が高い)
  中越沖地震では2000ガルを超えいていたし、
  08年岩手宮城内陸地震では4,000ガルあった。

  500ガルそこそこの揺れで原発設備に損傷があったなど、
  政府・東電・御用学者立ちにとっては、「あってはならないこと」。
  
  だから、一生懸命「津波」のせいにしている。
  IAEAへの報告書でも津波だけのせいにしている。

3、各種データから、津波以前に地震によって原発施設に破損が生じている
  ことを明らかにしたのが、元日立技術者の田中三彦氏。
  
  保安院、安全委員会、東電のお偉方や技術者を前に、
  田中氏がデータもとに地震による破損の可能性を追求しても、
  だれも科学的に反論できなかった。
 
  田中三彦氏が10月26日(今のところ13時〜)に、
  この件で、議員会館で記者会見を予定。
  Ustreamで配信予定。


政府東電が隠している重大事項の一つに、3号機核爆発の可能性もあります。
スリーマイル事故調査委員だったガンダーソン氏による仮説は説得力あります。


さて、暗い気持ちにを切り替えたくて、ミーハーにも、
講演会後に著書を購入しサインまでいただいて来ました。

それと、昨年11月にチェーンソーで指を怪我した際にお世話になった
整形外科医院の医師にもバッタリお会いしました。
その医師は先週南相馬市に行っていたそうですが、未だ悲惨な状況らしいです。

16日は、青森市中心部でのデモ行進(11時〜)に参加することとしました。
原発に関して、お客様の中でもいろいろ意見があるかと思いますが、
私はやはり、反対です。

少なからず本も読み(推進派のものも含めて)、説明会や講演会へも足を運びました。
今度は微力ですが行動に移したいと考え、デモに参加してみることとしました。
忙しいこの時期、これくらいなら自分にもできることだから。

午前中仕事を休んで参加します。
その分出荷作業に遅れが出てしまいますが、どうかご了承ください。
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2011年10月14日

大物講演会が続きます

原発のみならず、再処理工場や中間貯蔵施設、ウラン濃縮工場がある青森県。
広瀬隆氏、小出裕章氏が相次いで講演されます。

広瀬隆氏
10月15日(土)15時〜19時
青森グランドホテル2F平安の間
主催:青森県保険医協会
   017-722-5483
参加費無料、予約した方が良さそうです

小出裕章氏
11月12日(土)1時半〜4時
弘前市岩木文化センター
詳細

私はどちらも参加予定です。
posted by ナッツ at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力

2011年09月30日

9月も終わりです

今日は、ジョナゴールドに支柱の追加をして回りました。
りんごが大きくなってきたので、支柱の当て所を変えたり、支柱を増やしたり。
なかなか、楽しい作業です。

予報より早く8時前に雨が降り出したので、9時半で今日の作業は終了。
それでも2時間半やったので良しとし、
昨日ご紹介した温泉に浸かって、「極楽極楽」。

午後からは、県立図書館へ行って「お勉強」(文字通り「晴耕雨読」)。
これも「農作業周辺」です。

ところで、9月も今日で終わり。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、
お彼岸以降、日中快晴ではありましたが、すっかり秋らしい天候となりました。
明日からは、さらに気温が下がるようです。

臨時国会も今日で閉会となりました。

農家になってから、
それまで観る機会も聴く機会もなかった国会中継を
休憩時間等に聴く機会が増えました。
これも「農作業周辺」か?

ちなみに、私は農作業中にはラジオを聴きません。
作業中は、
心も身体(手先)も同じ処(作業)に向いていること
を心がけ、
「ながら」作業はしないようにしています。

さて、国会。
支持政党がどことかとか言う以前の問題として、
民主党閣僚、議員はちょっと酷いなと感じます。

勉強不足で、
質問の意図が伝わらなかったり、
議論が噛み合なかったりすることが目立ちすぎ。
能力も志もある議員もいるだけに、残念。

よく言われるように、
(政治が)最悪の時に最悪の大災害が起きてしまった。

図書館からの帰り、
ラジオから原発関連の新しいニュースが幾つか流れてきました。

飯館村はじめ福島の6地点の土壌でプルトニウムが検出!
それにしても、6月に採取した土壌の検査結果発表が何故今日なのか?
しかもコメントはお決まりの「被曝量は非常に小さい」。

プルトニウムと言えば、

玄海原発再稼働をめぐる「やらせメール」問題を調査していた
九州電力第三者委員会が、
2005年12月の玄海原発プルサーマル導入をめぐる公開討論会(佐賀県主催)が
やらせ問題の原型となった、
とする最終報告を発表しました。

この公開討論会で
「プルトニウムを飲んでも死なない」と豪語し、
小出氏とのやり取りでは嘲笑を浮かべていたのが、
東大大学院教授の大橋弘忠。

小出裕章氏に「吸引での取込みが危険」と取り込み方が問題だと切り返され、
素人相手にいい加減なことを言って煙に撒いていたことが露見。
福島原発事故以来、見かけなくなっちゃいました。

そして、この討論会を「コーディネーター」と称して司会していたのが、
中村浩美(肩書きは「科学ジャーナリスト」)。

明らかに大橋氏寄りで小出氏を小馬鹿にした、コーディナーターにあるまじき口調。
以上YouYube動画
会場聴衆(多くが九電関係者)も他のパネリストも司会者も敵に回して
縣命に話す小出氏の姿に涙がでます。

さらに中村氏は、
北海道電力のプルサーマル推進コマーシャルに出演(〜2010年)し、
今年7月に私が出席した青森県原発再稼働説明会最終日にも「コーディネーター」役を務め、

六ヶ所再処理工場関連で働く男性の、
「危険危険といっても、この豊かさを維持するには原発は必要」
なる趣旨の弁舌を最後まで許してた。

これは主催者県も同罪。
九州電力のやらせメール以上の「関与」では?
この説明会の趣旨は何だったの?
こんな人物に司会依頼するなんて、青森県は「再稼働ありきの茶番劇」も甚だしい!

憤りにワナワナしながら、
席を立って発言してやろうと思いながら出来ないでいる情けない自分。
当時中村氏の事を知っていたら踏ん切って緊急発言出来ただろうか?
苦い思いが蘇ってきます。

その後、発言を求めて再三挙手しましたが、指名されませんでした。
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2011年09月04日

台風対策、揚水発電と原発

台風12号の被害が大きいです。
これ以上被害が拡大しないことを祈るばかりです。

ここ青森は、「台風直撃」という最悪の事態は避けられましたが、明日最接近し、
海は風雨と高波、陸地は強風に注意を呼びかけられています。

りんご農家では、「つがる」を中心とした早生品種を急いで収穫している方が
少なくありません。

私はというと…。
まだ味も色ものっていないものを収穫して(後で追熟したとしても)
「直接販売しているお客様には送れない」
ので、慌て騒がず!と泰然としています(虚勢張ってます)。

正直、一人なので慌てて収穫したところで穫りきれるものではなく、
強風で全部が落果するわけでもないので、
「最悪、落果は速やかに拾って追熟させ、
状態の良いもだけはお断りしてジュース加工に回させてもらおうかな」
などと開き直って、
強風で枝が折れないように支柱を入れる作業に励みました。


とはいえ、今日も34度を超える真夏日。
昼前でめげて、県立図書館に仕事場所を替えてDM作成作業。
こちらの作業も台風12号並みにゆっくりとした足取りで、困ってます。

ところで、東京電力が、
「台風12号の影響で同社などの揚水発電所3ヶ所が運転停止となり
一時的に供給力が170万キロワット低下する」
と発表しました。

尚かつ「適正な予備力を確保しており安定供給に問題はない」とコメントして
「頑張ってる感!」をアピール。

でも「東電は水力発電も頑張ってるんだ」などと同情してはいけません。

ご存知かもしれませんが、
「揚水発電」は、原発とセットで建設されたものばかりです。

電気は「生産即消費」型エネルギーです。
蓄電は技術的にはさておきコスト的には克服されていません。

原発は大容量の発電が出来る反面、運転に小回りが効かないため、
夜間は電力垂れ流し状態。

そこで、
「この余剰電力で水を揚げておいて、電力需要の多い日中に放水して発電する」
というのが「揚水発電」です。
「水力発電」のようですが、実は、原発による電力をリサイクルした「電力発電」です。

一見「エコ」で、益々騙されそうですが、
「揚水発電」で作り出される電力量は、
水を揚げるために使われた電力(原発での余剰電力)の70%。

原発自体の発電効率が35%弱ですから、
揚水発電では結局35%×70%=約24%、の発電効率しかありません。

因に、火力発電所の発電効率は、燃料の違い(原油、天然ガス等)や技術設備
の新旧で幅がありますが、平均40%、最新設備では60%となっています。
こっちの方が「無駄使いが少ない」という意味で「エコ」では?

しかも揚水発電所建設のための莫大な費用は、明らかに「原発施設の一部」なのに、
「原発」コストに含まれていません。
「原発は低コストだ!」と言いたいがためのカラクリです。

そう言えば、
先週出張先の名古屋で普段観ないテレビをつけたら、NHKで、
専門家や一般人を交えた原発の是非について話し合う番組をやってました。
不毛の議論、司会者の番組誘導に、吐気をもようし途中でスイッチを切りましたが、
印象に残っている事を三つ。

第一に、福島(確か郡山)からいらっしゃってた女性の発言。
「電力が足りるかどうかの議論ではなくて、足らすのです!」
原発に頼らない電力量での生活をしていくんだという覚悟による発言。
生放送のスタジオでこんな発言できることも含めて、涙ぐむほど感動しました。

第二に、
元東京電力副社長(今は電力業界団体のお偉方)の発言が、言葉数だけ多くて空疎。
頭はクルクル回転して言葉数は多いけど、言葉で取り繕おうとしてるのが見え見え。
政治家や東大教授はこの手が多いなぁ〜。
「言葉そのもの」よりも、「行間」、そこから透けて見える「その発言の裏」って大切ですね。

第三に、
「今の日本の経済レベルを維持するには原発が不可欠」と言うのは、大概50代以上
の男性ばかり。
反面、これから先の日本を背負って行かざるを得ない30代までの若者の多くは、
脱原発派。番組冒頭流れた18才の女性曰く、「生活レベルが下がっても脱原発です!」
編集段階でよくボツにならなかったものです。

7月に青森県の原発説明会へ2度足を運んだ際に感じたことも、
男性より女性、年配者よりも若年者の方が、
福島原発事故を
「これまでの生活や原発への考え方を根本から見直す一大事」
と捉えているな、ということでした。

「有識者」達は「お前ら現実が判っていない」と言いそうですが、
物心ついてから「不景気」「バブル崩壊」「いざとなったら頭を下げるだけで責任はとらない大人」
を見てきた若者は、バカではない。
少なくとも「欲ボケ」にはなってない。

そして、子供を持つ母親、子供を産む女性は「最も大切なものは何か」を掴んでいるのでしょう。
(そういう意味では、原発推進派勝間和代女史は異例中の異例)

自分の子供をはじめ子供達を見て思うのは、
原発推進か脱原発かという問題以前に、
負の遺産を遺さないでおきたいということです。

大量の赤字国債、
使用済み核燃料や原発設備といった今の技術では処理できない「核のゴミ」
等々を考えると申し訳なくて。

少しでも良い形でバトンタッチするのが、我々40代の仕事だろうと思います。

先日買った芋焼酎(宮崎県宮崎市 渡邊酒造場)
「黒麹萬年」と「白麹萬年」を飲み比べているうちに、
饒舌?になってしまい、思った事をベラベラと書き連ねてしまいました。

最後に、食事しながらの「食中酒」としては「白麹」が良かったです。
「神酒店」(青森にある酒屋さん)店主さん、どうもありがとうございます。

そして、最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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2011年08月11日

原発

10日も全国的に猛暑日、真夏日のところが多い一日だったようです。
新聞によると、東京が34.6度、青森も33.3度で、消費電力もウナギ登り。
原発被災地福島は36.6度。

地震で火力発電施設に被害がでた東北電力管内では、約1週間前から
東京電力から電力供給を受けてます。
節電を呼びかけていた東京電力、
原発が無いと供給量が足りないと言っていたのは嘘だったのか、
それとも頑張って火力その他の発電所を整備したせいなのか?

ところで、皆さんは原子力発電についてどうお考えですか?

結論を「考える」ことはひとまず脇に置いといて、
「現実を観る」ということが必要だと思います。

原発推進派の「専門家」「東大教授」には震災後真っ先に東京から逃げ出している人がいる。
同じ「専門家」でも、「現場」を経験している元設計師等は限界を感じて反対している人が多い。

放射性物質の人体への影響については、未知の部分が多い。
学者が「学問研究」として「安全」だと自説を述べるのは自由だが、ここはそういう場ではない。

原発施設は、机上の理論でななく、あくまで「機械」「施設」であって、壊れる可能性も老朽化もある。
定期検査も含めて、メンテナンス作業をするのは「人間」である。
作業員の被曝は今回の復旧作業のみならず以前から存在し隠蔽されてきた。
「人間のする作業」にはミスがあり得るし、ミスが数多く隠蔽されてきた。

使用済み核燃料(ゴミ)の処理については、世界的にやり場に困っている。
再処理工場は、イギリス(セラフィールド)、フランス(ラ・アーグ)にもあり、
イギリス沿岸アイリッシュ海は日本の1,000倍以上の汚染が確認されていて、
子供の白血病発生率が全国平均の5〜10倍である。
(原発推進「専門家」は、他の要因も考えられ「相当因果関係」を確定できない、と言う)

日本でも、技術的に成功しないまま、青森県六ヶ所村再処理工場や全国54ヶ所の
原子力発電所に溜まっている。
我が青森県にある六ヶ所再処理工場では2006年の試験運転開始してすぐに、
作業員の内部被曝が続発、本格稼働が見送られたまま。

ゴミのやり場が無いのに(再稼働で)新たに手の付けられないゴミを出そうとしている。

これは、今の自分たちの生活の便利さや利権のために、子供達に負担を押し付けている
ことに他ならない。

いざ事が起こったら手がつけられない状態になることを実証した福島原発。

エネルギー資源(化石系エネルギー)に乏しいのは確かだが、
水、森林、農地、農作物や水産資源(食料)、生活する土地といった、
生活にとってもっと大切な基盤・資源を一気に失ってしまう。

クリーンで低コストというが、事故後の処理や補償その他をみると全く逆。
今後どれだけお金が掛かるのか計り知れない。

地震大国日本。
54基ある原発の中には、断層の上に立っているものが少なくない(浜岡原発が良い例)。

なんでそんな所に建設されることが許可されたのか?
地層検査等提出に関して電力会社は都合の良い調査結果を提出する自由があり、政府は
それを容易に認める制度になっており(震度7が起こりうるという専門家がいても無視して
震度5を予想する専門家意見を提出して、そのまま通ってしまう)、
意見を付記した専門家も採用した電力会社も、認めた政府も法制上おとがめ無し。

原発1基は、ウラン1トンを燃やすことで、1年間100万kw発電できる(標準的発電量)。
原発に使用できるウラン1トンを堀り出すには(実は使用できないウランが殆ど)、
原発に使用できないウラン鉱石や剥土(ウランは地底に存在する)を含め250万トンの土を
採掘する必要があります。

作業員の被曝はもちろん、
周辺では住民の病気(癌、白血病)や、障害をもった子供の出生が多くみられる。

採掘の際の剥土、
ウラン精錬過程で出る鉱滓(こうし=精錬過程で出るカスのようなもの)や残土が、
適正に処理されず、放射能汚染をまき散らしている。

広島に投下された原爆はウラン型で、原爆で燃えたウラン量は800グラム。
1年間稼働した原発は原爆1,200発分の死の灰を作り出していることになる。
しかも放射能の半減期は原発の場合の方が長い(半減するまで時間を要する)ことが判っている。

等々。

「欲に眼がくらむ」という言葉があります。
目先の利便性や利権で「現実を観る眼」がくらまないようにしないと、と思います。

最後に、なりたてではありますが、一農家として一言。

無化学肥料(有機栽培)や無肥料などの栽培をしている農家は、10年単位で土づくりをしています。
そうした過去の努力も、その上に成り立つ未来も、吹き飛ばしたのが今回の原発です。
本人達にはなんの落ち度もありません。
福島では自殺者も出ています。

単に「買い支える」ということでは解決しません。
善意の「買い支え」や「ボランティア」が被曝の拡散を産む可能性もあります。

低レベル放射能が長期間垂れ流されたらどうなるのか、という人類初の出来事が日本で起こってしまった。
欧米諸国はこの点に興味津々です。
「ともだち作戦」「汚染水浄化装置の売り込み」等アメリカやフランンスのありがたい協力もありますが、
彼らは「この人類初の実験データを欲しい」のも事実です。

これほどの悲惨な状況を目の当たりにして、まだ目先の利便性や利権にしがみついていることが信じられません。
単に原発賛成、反対という表面的な問題ではない。
これまで原発に対してどういうスタンスをとっていたかも問題ではない。

今改めて、
「どのように生きていくのか」「子供達、未だ見ぬ子孫に何を残せるのか」
を真剣に考える時だと思います。





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