ハリトーシ被果も手間をかければジャムなどにできるから買いたい
との申し出があり、
15キロ(3段箱)お譲りすることにしました。
被害部分以外は美味しい林檎を、手間をかけて有効利用してくださるという
初めての試みなので、無料でお願いしちゃいました。
その作業経過にいては、IさんのFBをご覧下さい
https://www.facebook.com/ray.ishikawa/posts/626268317436319
こうして出来た、タルトタタンの素が、
我家にも送られてきました。

ラベルは、Iさんの愛息の力作です!
タルトタタンって、りんごをふんだんに使うお菓子だそうで。
友人から「夏堀りんごでは、もったいなくて使えない」
と言われたことがありましたが、
これなら良いかな?
違った意味でもったいなくて使えないかも。
素はあっても、タルトタタンはつくること出来ないので、
ジャムというかコンポートというか、
そのまま食べてみたら、とっても美味しい!
りんご本来の甘さと酸味が生きています。
ワインにもあいます。
素材の良さももちろんですが笑、
つくりての心と技のおかげです。
Iさんからご紹介いただいた縁でりんごを卸している
自然農場 まほろば
さんにも置かれ、大好評だったそうです。
低農薬の皮は、アップルジェリーにしてくださいました。
アップルペクチンは皮のところに多いですから。
Iさんを紹介してくれた友人Hさんは、
玄人はだしのケーキつくりの腕前。
Iさんから提供された被害果をつかってこんなケーキをつくってくれました。

Iさんは、カリンでも同様のことをしているそうです。
カリンの薬効は芯や種のところに多いのに、
カリンはハリトーシ被害が多くてもっと大変です、
と仰っていました。
元々収穫量が少ない当園にとって、
たとえば木箱10箱(180キロ)のハリトーシ被害がでても、
全収穫量の割合、収入の割合としてはバカにならないものがあります。
そして、せっかく実ってくれたりんごを、
(自分や親戚、お手伝いしてくださった方々だけでは食べきれずに)
それを理由に処分してしまうのはもったいなさ過ぎます。
毎年被害が多いようだと、
色々な方法で有効利用して行こうと思案しています。
しか〜し!
シンクイ虫防除の意味では、
最終摘果や玉回しの段階で被害果を極力見つけて(9月〜遅くとも10月中旬)、
果実の中に幼虫が居る段階でその被害果ごと処分することが
重要なんですよね。
収穫期には、シンクイ虫は既に果実から出て土に落ち、
地中で越冬する態勢(つまり翌年蛾になってまた卵を産む)に
なちゃってますから。
被害果の有効利用以上に、
被害果の早めの発見除去に努めないと。